誰も悪くないだけにつらい・・・(ToT) [発達障がいと向き合って、楽しく生きる]
この前、よく行くスーパーに買い物に行った時のこと。
果物売り場で、魚次郎がトマトにチョップする。
そうっと、力は加減しているけれど、でも、チョップする。
すぐに注意!
「まだ『これください』してないのに、触ったらいけんよ。
果物とか、トマトとか、触ったらその分おいしくなくなるから。」
でも、そのトマトが気になる様子で続ける魚次郎
「お母さん、これキタナイ。」と、不思議そうに言いながら、トマトにタッチする。
ひび割れして、見栄えの良くない特売品のトマトでした。
見た目が気になって、止めれなかったのかな~???
注意しても、タッチを続ける魚次郎
店員Aさんが「商品に触らせないでください。チョップしてるんでね、勘弁してくださいよ」
と、低~い声のトーンで注意されてきた。
もっともですm(_ _)m
これは、さっさと帰らなくちゃ
と、ミカンと、バナナと、魚次郎が触ってたトマトを買って帰ろうとしたとき、
まだ、魚次郎が、ほかのひび割れトマトを触ろうとしていたので、
店員Aさんに「すみませんでした。。母親では言うこと聞かなくても、
ほかの人に言われたら聞くこともあるので、
すみませんが、あの子を叱っていただけませんか?」とお願いしてみたら・・・
「そういうのは、親のしつけの問題ですから、わたしらは関わりません。 ちゃんとしてくださいよ。」と・・・・
「はい、すみませんでした」と再び謝って、いざ魚次郎を連れて帰ろうとすると、
段ボールや木箱が積んであるお店の端に行って、隠れて出てこようとしない・・・
ちょっとでも早く逃げ出したい私は、参ったな・・・という心境。
きっと顔にも複雑な気持ちの表情が出てたんだよね~。
別の店員Bさんが、「木箱が倒れたら危ないから。」と、箱を移動してくれようとしてくださいました。
この店員Bさんは、時々店でパニックになった魚次郎を見てて、覚えてくださってる方で、
「すみません。この子は障害が・・・・。すぐに言うこと聞かなくてすみません。
すみませんが、私がこの子を担いで車に押し込んできますから、荷物をみててもらえませんか?」
と、お願いする。
「いいですよ。」と、優しいまなざし
魚次郎を抱きかかえ、
「あんなにトマト触ったりしたら、もうこのお店来れなくなるよ」と、言いながら、
担いで駐車場を走る
ああ~、どうして遠くに車を停めちゃったんでしょうか・・
パニックの魚次郎は、私に抱かれたまま、私の顔にグーパンチの連続
3歳の力とはいえ、鼻や目にあたると痛いんだよね~
5発くらい殴られた後に、腹立ってる私も、平手で魚次郎の頭をパシン
滅多に叩かない私が魚次郎をたたいたので、
ビックリして、余計にパニック
倍のスピードで顔面に連打
魚次郎をようやく車に押し込んで、お店にダッシュ
「すみませんでした~」と、荷物を受け取って帰ろうとしたら、
店員Bさんが、私に片手でごめんねのジェスチャーをしてくださいました。
店員Bさん、感謝こそすれ、謝ってくださることないのに・・・・
店員Aさんも、もっともなことを言われただけで、何も悪いことしてない。
私だって、一所懸命魚次郎に注意して、商品に触らないようにと、教えてた。
魚次郎が悪いことしたといえばそうなんだけど、
でも、こいつはまだまだ社会のルールの勉強中で、
魚次郎にとっては、割れたトマトが気になったのを伝えたかっただけ・・・
だって、そうっと触ってたもの
障がいを考慮したら、魚次郎も、わざと悪いことなんかしてない。仕方ない・・・
誰も悪くないからこそ、母のこのいたたまれないみじめな気持ち、悲しい気持ち、
顔面の痛さ・・・パニックの魚次郎の頭をペシッと叩いてしまった自己嫌悪・・・
このやるせなさを、どこにもぶつけられないよ~
車の中で、大声を上げて泣きながら帰りました。
それこそ、まるで吠えるように・・・・
助手席でドン引きする花子
私の泣き声に動揺して、共鳴するかのように、同じペースで
「えーん、えん。あーん、あん」と声を上げて泣く魚次郎。
家について、駐車場でもう一泣きして、
家に入って、じいちゃんの顔見てまた泣いて・・・
やっと落ち着いて椅子に座ったら、
「はい、これお母さんの・・・。どうぞ」と、
魚次郎がメロン牛乳を作って私に出してくれた・・・・
えーんえん
買ったトマトを出して、見せながら
「ここが割れてキタナク見えるけど、お味はおいしいんよ。
でも、割れてるから、その分安く売ってくれるん。」
と、説明したら、「ふーん。おいしいんか。」と、納得した様子。
お店で、早くにこうして説明してたら、ちょっとは状況違ってたかもねー・・・・
でも、そんな余裕は、あの時の私にはなかったけれどね
こんな日もあるわ・・・
強くて、優しい母ちゃんになりたい!!!