やまびこする魚次郎の声 [発達障がいと向き合って、楽しく生きる]
お兄ちゃんの野球の試合の日
だんなは朝から選手と一緒にGO
私と花子と魚次郎は、後から追いかけるように車でGO
お山の方向へ走ること1時間くらい・・・
球場は自然豊かなところにありました。
着いたときは、別のチームが試合中。
魚太郎の所属するチームは、うれしいことに勝ち進み、
優勝決定戦の試合待ち状態
鬼太郎姿の魚次郎
カランコロンと下駄の音をたてて歩く・・・
それだけならまだ、良かった・・・
今試合中のチームの応援席の目の前のネットによじ登る魚次郎
試合の視界を邪魔してる
こりゃあ~いかん!と、慌てて魚次郎に「降りて!」と・・・
素直に言うこと聞く魚次郎じゃねえ~
仕方なく、応援しているチームの方に、会釈して、
ネットに掴む魚次郎を強引に引き離して、そのまま球場の外野側一番奥へGO
だって、大泣きするのはわかっていたから
「いや~! お母さんなんか大っ嫌い!バーカ!離したらいけんかったぁぁぁぁぁあ」
と、激怒する魚次郎。
「ごめんね。嫌だったねー。でも、応援してる人たちに迷惑だったんよ~。
いやだったねえ。ごめんね。」
と、謝る私をキック、キック、キック。 パンチパンチパンチ。
山奥で、エコーがかかるように鳴り響く魚次郎の泣き声と、怒りの叫び
近くでストレッチしてた数人の野球少年が、
びっくりしてこっちを見てた
「なんで叩かれるまま、蹴られるままなんだろう?あの母ちゃんは??」
とでも、思ってるのかな~・・・なんてことが頭に浮かぶ私。
結局人目を気にしちゃうんだよねえ
しばらくして・・・
見かねただんなが、やって来た。
魚次郎をひょいっと担いで、「魚次郎、虫取り行こうか^^」と笑顔で誘う。
もう、あのパニック状態では、当事者の私ではどうにもなりませんから^^;)
ここはそのままだんなに任せて、
私は自分の席に戻る・・・・
これがまた、ちょっと勇気が要ったんだよねー
「うるさくして、すみませんでしたー。」と頭を下げて、チームに戻る。
「いいよー。気にしないで~」
「いいよ~、仕方ないじゃん。気にしないで。」
という、皆さんのご理解とサポート
うれしかったです 感謝~
20分ほどして、携帯に魚次郎の笑顔の写真が送られてきました。
あ~、良かった
しばらくしたら、魚次郎は小さな栗を10個ポケットに入れて帰ってきました。
両手に長さ13センチはあるかという、BIGなバッタを持って
さて、魚太郎の優勝決定戦
惜しくも負けてしまいましたが・・・でも、準優勝
これで、県大会出場だあ
家に帰り、栗を料理してくれと訴える魚次郎
茹でて、皮向いて渡したら、
大喜び
顔中落書きしたすごい顔で、満面の笑み
栗をほおばって、幸せそう
球場いっぱい鳴り響いた魚次郎の泣き声には参ったけれど・・・
でも、考えようによれば、
魚太郎の野球チームの保護者の方々に、
魚次郎の弱いところを知ってもらうのにいい機会だったかなと・・・
半端ない癇癪
湧き上がる癇癪を抑えられずに、魚次郎も苦しいんだよね
今日一番うれしかったことは、帰りがけ、
先輩母さんのひとりが、「また、お子さんも一緒に応援に来たってな。」
と、声をかけてくださったこと
さりげない優しさが、心に沁みるぅ~
ありがとう
2010-11-04 00:00
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