魚太郎の選択 学校に行かない⑧ [発達障がいと向き合って、楽しく生きる]
魚太郎には、「じゃあ、一緒に見学でも行ってみようかね。」
なんて、平静を装ってさりげなく言ったけれど・・・
嬉しくて、うれしくて、善は急げと、さっさと中学の先生を通して、
市の教育委員会運営の「かがやき」という不登校児のための学校へ面接予約をとりました。
で、当日。
魚太郎と私とふたりでかがやきへGO
にこにこして入場
卓球台やバット、将棋セットが廊下の端のスペースに置かれているのを横目で見ながら、
個室に案内されて、面接の先生を待った。
先生が来られて、今までの経過を話す。
ゆっくり話を聞いてくださいました。
で、言われたことは、
「かがやきは、いずれ中学校へ戻るための一時的な場所です。
ず~っとかがやきに通って、卒業までという場所じゃないですよ。
転校するという方法もありますが、考えられましたか?」
え?中学校へ行けって言ってるの???
魚太郎の表情が見る見るうちに硬くなる
正直、ちょっとカチンときた
ちゃんと話を聞いてくれてたんだろうか??
同じことが自分の身に起こったら、そんなにがんばれがんばれと言えるのか???
で、たぶん、私の表情も変わり・・・・
「この子は今、長い間にいじめられた体験から、傷ついて、学校が怖くて近づけない状態です。
親としては、中学校や高校に、無理してまで行くことないと思ってます。
それよりも、いつか自分が困ったときに人に『助けて』と言えること、
誰か困った人を見かけたとき、『助けたい』と思えること。
そして納税者になれること。
親が望んでいるのはこれだけです。」
と、たぶんちょっと、鼻息荒く、言ってしまいました。
そしたら、先生の対応もちょっと変わり、
しばらくまた、魚太郎の今までの話を聞いてくださって、
後からわかったことですが・・・
最近になって、やっと教えてくれたんですが・・・・
と、昔のいじめの話を魚太郎が話してくれたことを伝えたら、
「それは、すごい進歩ですよ、お母さん。
つらくて、話せないレベルから、少しずつ、話せれるようになったこと。
話して、吐き出すことが、大事なんです。」
と、言ってくださいました
「カウンセリングが必要ですね。長い目で見ていきましょう。」と・・・
それから、かがやきに通う手続きを中学校の校長先生を通してしてくださいと言われました。
良かった。理解していただけた
感謝~
最初はたぶん、わたしら、あんまりにこにこ、楽しそうに登場したから、
魚太郎の心の傷が見えなかったんだよな・・・(^^;)
帰る時、中学部の部屋を見せてくださいました。
中に男子生徒がひとり、女子生徒がひとり。
ふたりが、 (お、ニューフェースか?)というような顔つきで、ちらっと魚太郎に目線をおくり、
魚太郎も、二人をチラ見して・・・
なんだかちょっと、ウレシソ~
車に乗って、帰る道
「どうだった?無理せんでいいんで。」と、言ったら
即答で
「オレもう、かがやき行くって決めたけえ。」
(T▿T) そうか。行きたいと、思ったか。
早く手続しなくちゃ。
冬休み明けから通えるといいな。
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