魚次郎、初の学習発表会 [発達障がいと向き合って、楽しく生きる]
魚次郎、小学校で初の学習発表会
花子は泣きながらでも、毎日毎日繰り返し練習する子だったので
発表会当日には、本人も自信を持って参加できてた。
けれど魚次郎・・・
家で練習しない
聞いても、課題曲が何かさえはっきりしない(^^;)
発表会の10日前に、母があわててきた。
音楽がまるっきしダメな母ちゃんなので、父ちゃんに頼んで鍵盤ハーモニカを演奏してもらって
ICリコーダーに録音。
それに合わせて練習しよう!と準備した直後
魚次郎溶連菌でバタンキュー
一週間休んで、予行演習にも参加できぬまま、本番当日
入場はスムーズ
始まる直前、緊張するもいいお顔
全部1年生
合唱・・・みんな歌ってるのに、なんで鍵盤ハーモニカのホースくわえてるの???
あれ?もしかして座った???座り込んでる(^^;) 介助の先生が来て、立つように促してくれた。
キラキラ星の演奏
これは練習でできるようになってたらしく、一生懸命演奏してた(^^)
演奏途中、ホースはずれる
何度も外れたあ~、セロテープで留めておけばよかった
反省・・・
イライラする魚次郎
表情が固くなる。
介助の先生がフォローに行ってくれた
けれど、先生の手を払いのけて自分でつけようとする。
「オオカミなんかこわくない」という曲は、練習もできてなくて・・・・できないからイライラ
表情がどんどん暗くなる
イライラがマックスになり、ついに鍵盤ハーモニカにパンチ連打
みじめな気持ちのまま
やる気を失って立ちんぼの魚次郎
それでもステージから逃げることなく、とりあえずみんなと一緒に退場~
母ちゃんは、とっても胸が痛くなりました
ごめんなさい、魚次郎
もっとわかりやすく、やる気が出るように工夫して、練習に付き合ったら良かった。
もっと先生にも相談すればよかった。
どう練習すればいいのかも、わからなかったんだと思う。
介助の先生に「つらかったろうけど、よくステージから逃げずに頑張ったね。偉かったね、と魚次郎に伝えておいてください。」と頼んで、帰宅
夕方魚次郎が帰ってきた
「母ちゃん、どこにおったん?僕わからんかったよ~。」 妙に明るい
「お母さん見よったよ。魚ちゃん頑張ったね。発表会の感想は?」
そしたら魚次郎、反り返って「え?、フツー」って返した
プチッ
ちょっとは落ち込めよ!と心の中で叫ぶ母
反省せんかったら、来年につながらんじゃろ!と思いつつ
でも責めたらいけんよな・・・・などと、母ちゃんの頭の中がパニック状態
「練習できんかったからね、来年は一緒に練習しようね。今回は病気もしちゃったし。
イライラしたのに、ステージから降りんかったけえ、偉かったね。頑張ったね。」
と言ってから、何気に散歩に出て、母、カームダウンタイム。
その夜ある会合で、療育に携わってる先生方3人にお会いしたので、今日の出来事を話したら
「ほめるって難しいよね。魚次郎君が、俺はステージから降りなかった!ってことを、自分でがんばったと思っていたらいいけど、そこは何とも思ってないのに褒めたら、逆効果だったりするしね。やっぱり、じっくり時間をかけて、本人の気持ちを聞く方がいいんじゃない?」って・・・・
それからまた
「ステージで鍵盤ハーモニカをパンチするまで気持ちが落ちていた自分を、フツーって言えるまで、自分で立て直したところを配慮してあげないと、せっかくフツーって言えたのに、それで怒ったら可哀そうだなあ」
と・・・・
ホントだ!!!
あ~、今年度の発表会は、母ちゃんにとって、いい勉強となりました~。
ごめんね、魚次郎。
夜寝る前に、もう一回聞いたら、
「俺、できんでイライラして、それでパンチしちゃった。」と自分を見つめておりました。
時間を置くことも、必要だったんかな。
「いいよいいよ。失敗してもいいんよ。失敗してこそ、
次何をがんばったらいいかがわかってくるからね(^^)」 って言ったら・・
「失敗は成功の素!なんよな~。」だって(^^;) ・・・立ち直り早っ!!!
まあ、一歩一歩。
来年か、再来年か、魚次郎自身が、達成感を感じれるような発表会を迎えることができるよう
母ちゃんも工夫するぞ!